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12/27 2013 

「AERA 2013年6月24日号」朝日新聞出版

◆現代の肖像 渡辺喜美(みんなの党)

政治家として「父を超える行動」の第一は脱派閥で、2000年11月

旧渡辺派を継ぐ江藤・亀井派を離脱して無派閥になった。次に父が最後まで

踏み切れなかった自民党離脱を敢行したのだ。多くの自民党議員は政策を考える時に

役人の理屈に頼る。だが基本的に役人に頼らない。みんなの党の浅尾慶一郎政調会長は

政治家としての渡辺の強みについてこんな点を強調した。だが、渡辺を見る周囲の目は

中央政界や選挙区の関係者など政治の世界とそれ以外の人たちとの間で大きな落差

がある。政治の世界では「政策に明るい」「決断力と発信力は抜群」「ぶれない」と言った

プラス評価の半面、「人の話を聞かない」「人間としての修業が足りない」「心配り、気配りに

欠ける」と言った辛口評を耳にする。ところが、それ以外の一般の人たちとの個人的な

つきあいでは、真逆とも思える別の顔を見せる。

12/27 2013 

「AERA 2013年6月17日号」朝日新聞出版

◆ミクシイ新社長の波瀾万丈 挫折の先に起こす「波風」朝倉祐介(30)

東京大学法学部を卒業し~~

いい大学、いい会社に入って、いい暮らしをするということに

自分は価値を感じない。自分が好きなことをやって実力で勝負できる環境にいる方が

幸せな人生を送れるはずだ。

中学時代、本気で競馬の騎手を目指した。

12/27 2013 

「東京人 2013年7月号」都市出版

◆京急電車のシーメンス社製ドレミファインバータ

京急の1000系と100系には、ドイツ・シーメンス社のインバータが使われており

発車の際、「どれみふぁ~」の音を奏でることで知られていた。

しかし、近年、音の出ない国産品などへの載せ換えが進み、徐々に数を減らしている。

しかし、東銀座駅などのホームに立つと、時折、古いインバータを載せた

電車がやってきては、楽しい音を聴かせてくれる。

12/27 2013 

「REVIVAL JAPAN 2013年6月16日号」地引網出版

◆ワーシップドラマーの談・打・弾

以前ある讃美リーダーと共にドラムで奉仕していたのだが

突然ブレイカーが落ちてしまい、音響も照明も落ち、

ドラムの生音だけが鳴り響いたことがある。

臨在溢れる讃美だったのに、一気に現実に戻されたようで

冷汗が出るような状況だった。そのとき、讃美リーダーは静かにゆっくりドラムを

止めさせ、会衆の近くに出ていき、こう言った。皆さん、一番親密な関係にはどんな

音楽が必要だと思いますか?それは無音です。最も深い親密な関係に

もはやBGMは必要ないのです。今、この静けさの中で主を求めていきましょう。

そう励まして続いた臨在溢れる讃美が今も忘れられない。

12/27 2013 

「Number 2013年6月13日号」文藝春秋

◆NUMBER EYES ノリと谷繁。苦労人が刻んだ2000本という偉業

中村は公立高校の星 渋谷高校から92年にドラフト4位で近鉄に入団。

駆け出し時代に出会った水谷実雄打撃コーチから

お前が20本塁打を打つまで俺は外出しない。お前も外出はダメだ。

と言われ、連日、バットを振り続けた。血マメがつぶれ、

痛くて手袋を脱げず、バットを握って眠ったこともあった。

バットを振れば新たな道が拓けるという信念を貫き、

日米6球団を渡り歩いてきた。

12/27 2013 

「信徒の友 2013年7月号」日本キリスト教団出版局

◆原発問題から見える神学の課題 小原克博(同志社大学 神学部教授)

3・11以降、世論は脱原発、あるいは反原発の方へとどんどん動いてきました。

しかし、燃え上がったものは同時に冷めやすいものです。

この流れが三年後、五年後続いているかというと、私は非常に懐疑的です。

しかし、教会は記憶することが得意です。

つまり、「記憶の倫理」のようなものを持っているのですね。

旧約聖書・新約聖書に書かれていることがらは、二千年前、あるいは三千年

四千年も前のことですが、それを週ごとに覚えて意味を問うているわけですよね。

つまり、私達クリスチャンは知らず知らずのうちに記憶の倫理、

すなわち大切なことを忘れないということを鍛えられているはずなのです。

震災への関心が風化していく中で、これは非常に大切なことです。

12/27 2013 

「百万人の福音 2013年7月号」いのちのことば社

◆ファン・ティー・キム・フック「赦しを勝ち取って得た真の自由と平和

ベトナム戦争下、泣き叫びながら裸で逃げる少女の証し~~イエスキリストは赤子となって

この世に生まれ、全ての人のために十字架で死なれた。誰でも心を開いて迎え入れるなら、

その人の心にイエスが住み、重荷を取って下さる。~それこそ、私の求めていたことでした。

1982年、19歳のとき、私はイエスキリストを救い主として心に受け入れる決心をしました。

~苦しみから解放されるためには、どうしても「赦し」を学ぶことが必要だと理解したのです。

そして私の練習が始まりました。~~~敵であるはずの人のために祈れば祈る程

私の心は柔らかく変わり、本当に少しずつですが、グラスの黒い液体が減っていった

のです。そしてある日、とうとう一滴残らずなくなりました。そして、空っぽになった

私の心のグラスには神様からの贈り物が注ぎ込まれていったのです。それは、光、

平和、喜び、愛、思いやり、忍耐、そして、「赦し」の心でした。

12/27 2013 

「AERA 2013年6月10日号」朝日新聞出版

◆スポーツ界のエイジレス

山本昌/プロ野球・中日ドラゴンズ

47歳でなお現役。フォーム改造にも取り組むプロ。

 

20年近くトレーニングコーチを務めるワールドウィングの小山裕史博士は

山本の最大の武器は

「素直な心と、衰えない探究心」という。

12/27 2013 

「AERA 2013年6月3日号」朝日新聞出版

◆日本で読めない村上春樹の伝言

日本は3・11以降、岐路に立っています。

ほとんどの芸術家や知識人、そして国民の大部分が望むように

私も変化を望んでいます。

でもこの考えを取り入れる政治家はいません。

私にはそれが理解できません。

12/27 2013 

「REVIVAL JAPAN 2013年6月2日号」地引網出版

◆お金と信仰 お金儲けではなく 高橋秀典(立川福音自由教会)牧師

旭山動物園…小菅正夫氏(前園長)は、職員全員を集めて、「理想の動物園」について

何度も話し合いの時を持ちます。それまで職員は、「どうやって動物を繁殖させるのか?」

と議論することはあっても、「どのように来園者に喜んでもらえるか?」を

意識することはありませんでした。そんな中、話すことが苦手な職員が、観客の前で

動物の説明をする代わりに、動物がえさを食べる瞬間を分かりやすく見せるということを

思いつきました。それが動物の姿かたちを見せる「形態展示」から、

行動や生活を見せる「行動展示」という動物園の大変革に結びつきました。

12/27 2013 

「AERA 2013年5月27日号」朝日新聞出版

◆長渕剛、「とんぼ」から25年 希望という「爆弾」で花を

この人かっこいいなと思う人は

一つのことを生涯続けられる人。

それはもう、かなわないほどかっこいいな思う。

僕はそんな人になりたいんです。

12/27 2013 

「文藝春秋 2013年6月号」文藝春秋

◆夢の図書館 立花隆(評論家)

ハーバード大学のワイドナー記念図書館の司書を長らくと努めた

マシュー・バトルズは『図書館の興亡』の中で同図書館の中をうろつきまわる

本好き人間の心情についてこんなことを書いている。

「書架に並ぶ膨大な量の書物を思うと、気が気でない。

読めば読むほど自分の知識が乏しいように思える--

読んだ本の数が増えるにつれて

到底読み切れない本の数も無限に増えていく気がする。」

12/27 2013 

「文藝春秋 2013年5月号」文藝春秋

◆体罰、いじめと日本文化の源流 山折哲雄(宗教学者)

しかし、その中でもっとも普遍的で重要な人間の飼い慣らし装置が「学校」

だったのではないか、と私は思う。学校こそは、思春期に達した子どもたちを

家庭という温床から引き離し、言ってみれば異次元の価値観と人生観を強制的に

植え付ける場だったからである。人間を根本的に飼い慣らすという明確な目的を

持っていた点で、学校はまさに宗教と匹敵する権威をもっていた。洋の東西を問わず

学校という制度が神学校や学林そして寺子屋のような宗教教育施設と切っても切れない

関係のもとに発展してきたことを思い起こすと良い。そして、このような人間の根本的な

飼い慣らしの教育は、そもそも家庭では不可能という認識が

そこにはあったのではないだろうか。

12/25 2013 

「信徒の友 2013年6月号」日本キリスト教団出版局

◆みことばにきく

~~(オバマ大統領は)、リンカーンが大統領に再選された時の就任演説で

南北両軍について「両軍とも同じ聖書を読み、同じ神に祈っている。

しかし、どちらの祈りも完全には応えられないだろう。全能者はご自分の目的を

持っておられる」と語ったことを紹介し、この謙遜と希望をもって自分も責任を果たしたい

と述べました。そして「今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには

顔と顔とを合わせて見ることになる」(Ⅰコリント13:12)という希望と、キリストの

”Awe to God,Love to Humankind”、「敬神愛人」の御言葉を語りました。

12/25 2013 

「百万人の福音 2013年6月号」いのちのことば社

◆ピッチを駆ける、神さまを感じながら 大場元紀

平等主義の延長として、運動会などで勝敗を付けない方がよいという考え方が

教育現場の一部にあるが、それは違うと大場さんは言う。

「負けても平気という思いは、全力を尽くすという姿勢を曖昧にしてしまう。

たとえばクリスチャンも日々霊的な戦いをしている存在で、神さまに支えて

いただきながら悪霊に勝利していくことが大切。

なのに普段の生活の中で、いつも負けてもいいだという姿勢でいると、

悪霊に対して勝利できなくなってしまう。パウロが、『栄冠を得るために、目標を目指して

一心に走っているのです』(ピリピ3:14)と言っているように、神さまと共に生きる上でも

結果がどうであれベストを尽くし、その目標として勝利があるなら、

それを求めることが大切。

12/25 2013 

「Ministry 2013年春号」キリスト新聞社

◆ハタから見たキリスト教 池澤夏樹さん

Q たとえばどんなことがあれば毎週教会に行きますか?

A 2千年続いてきたからもう大丈夫なのではなくて

  今から始めるわけでしょ。毎週ミサのたびに信仰はリセットされるわけでしょ。

  そういう強さがあれば、毎週行くかもしれませんね。

12/25 2013 

「AERA 2013年5月20日号」朝日新聞出版

◆現代の肖像 朴槿恵(韓国大統領)

70年代半ばの青瓦台担当記者で朝鮮日報元副社長は語る。槿恵は世間の空気を

父に知らしめようと努めた。担当記者たちと週に1回テニスをし、苦言を含めいろんな

話を聞いた。記者は青瓦台の同行を聞き出したい。安(元副社長)もその中にいた。

79年初め、政治部長の安は中央情報部(KCIA)に辞職を迫られる。ある記事が

KCIA部長の逆鱗に触れ、社に圧力をかけた。辞職。ところが大統領に激怒され

KCIAは今度は復職を要求してきた。記者たちが槿恵に訴え、大統領の耳に

入れたのだ。安は復職した。その年10月26日、朴大統領は打たれ死亡する。61歳。

大統領の信頼を失ったと逆恨みして銃撃に及んだ側近こそ、安に辞職を迫った

KCIA部長だった。父の暗殺を知った槿恵が「北朝鮮との休戦ラインに

異変はありませんか」と問いただしたのは今も語り草である。27歳だった。

12/25 2013 

「東京人 2013年6月号」都市出版

◆東京バス散歩

・レインボーブリッジを抜けると、そこは90年代であった--。お台場に来るたびに、

まるで20世紀にタイムスリップしたような気がしてしまう。広大な埋立地に点在する

ビル、人通りの少ない道路、無機質な湾岸の風景。決して古臭いわけではない。

むしろ未来っぽすぎる。だから懐かしい。お台場はそんあレトロフューチャーを

体験できる街だ。by 古市憲寿

・印象に残っているのは名古屋~金沢間を一般道で走る長距離バスかな。

・たった三つの工場ですべての国産バスが造られる。日野、いすゞ、三菱ふそう

・1969年6月時点の都営バスは、東京~草加や池袋~越谷間などが健在。

12/25 2013 

「Number 2013年5月23日号」文藝春秋

◆長嶋茂雄/松井秀喜

長嶋はその後も常に高いレベルのハードルを課し続けた。「松井は3年間は

絶対に4番は打たせませんよ。まだまだ4番を打たせませんよ。~~2年目の春から

長嶋は松井を呼び寄せ、二人だけの素振りによるトレーニングを始めるわけである。

素振りとはただ打撃の技術を磨くだけではない。剣道の素振りと同じで精神の鍛練

という側面を持つ。修行のようなものなのです。

ただ優秀な打者となるだけではなく、巨人王国を支える4番として技術と人間性を

築くための手段だったのだ。~~~内田は何かの拍子に長嶋が松井に

「凛としていろ」と小声で言ったことだけは覚えている。

12/25 2013 

「REVIVAL JAPAN 2013年5月19日号」地引網出版

◆日本全国を駆け巡る祈りの波

富田牧師は語る。祈りを中心に置く前は、自分の願いばかりを一方的に

祈っていました。しかし、より祈りに導かれていく過程で、主が用いたいように

用いてください、という祈りに変えられました。

真の祈りは、私たちの願いを主の願いへと変える。

主から来る満たしは、私たちの個人的な願いや欲望をむなしいものに変えてしまう。

主の御前に出るなら、圧倒的な主の臨在の前にひれ伏すしかないからだ。

未信者が受け入れられる伝道方法や宣教プログラム、若者が喜ぶエンターテイメント性の

強いイベント。しかし、そこに神の臨在がなければ、世が提供しているものの方が

よっぽど楽しく魅力的だ。魂を神の国に勝ち取るために何よりも教会が提供すべきものは

神ご自身である。

12/25 2013 

「Number 2013年5月9日号」文藝春秋

◆グアルディオラが去り、歴史が動いた。

赤い悪魔(マンチェスターユナイテッド)が燃え尽きない理由

~~ファーガソン(監督)の体制が盤石なのは、

ペップのように理想を追い求めるのでも、

モウリーニョのように特定の敵を倒すこと執念を燃やすのでもなく、

勝ちたいという最も素朴にして、

かつ何よりも強力な欲望に突き動かされているからだ。

ファーガソンが生きている限り、「赤いバス」は動力源に事欠かないのである。

12/25 2013 

「考える人 2013年春号」新潮社

◆小林秀雄最後の日々~友情の遍歴 by 坂本忠雄

小林さんは「批評で批判するのは易しい、見えた通りを言えばいいのだから。褒めるのは

難しい。それは創造することだからね。と言っていたが小林さんの「見えた通り」の恐るべき

直観力は普段はそっと噛みしめていたのではあるまいか。

◆柳田国男、今いずこ by 山折哲雄

「涕泣(ていきゅう)史談」を柳田が書いたのは昭和16年(1941)のことだが、このごろの

日本人は泣かなくなったという。子どもたちの間でも、泣虫や長泣きがみられなくなった。

「泣く子は育つ」というたぐいの諺も、すでに死語になっているのではないか。「男は泣く者で

はない」という教訓があったが、それは裏からいえば女なら大人でも泣くべしと承認していた

ことだった。けれども、それがいつの間にか男でも女でも一様にめったに泣くことが

なくなった。泣いてはいけないことになった。

12/21 2013 

「文藝春秋 2013年4月号」文藝春秋

◆日本人の不思議な定義

私が最近感じているのは「日本人とは何か」という定義が揺らぎ始めている

ということです。日本は海に囲まれていますから、歴史を論じる時も

周辺地域から切り離して考えてきましたし、民族的にも単一だと信じられて

きましたけれども、実際には文化的にも民族的にも、周辺地域と深く交流しながら

今に至って来たんですね。

by 篠田謙一 国立科学博物館人類史研究グループ グループ長

12/20 2013 

「SIGHT 2013年SPRING」ロッキング・オン

◆藤原帰一(国際政治学者・東京大学法学部教授)

ええ。まず安倍晋三氏が、どこまで保守的なのかという点について言えば、たとえば戦後

レジームについての阿部氏の議論を取っても、また歴史問題についてのこれまでの発言

を見ても、中国や韓国ばかりでなく、ヨーロッパ、アメリカも含めた先進資本主義国と

比べても、かなり隔たった歴史認識が見られることは事実だと思います。欧米で受け入れ

られている第二次世界大戦認識というのは、あまり日本では議論されないんですよ。

要するに中国や韓国にアメリカ人が欺されているんだという議論になるわけでしょ?

だけど、中国や韓国の主張とは別に、やはり第二次世界大戦は、ナチズムと日本軍国

主義に対する正義の戦争だというのがヨーロッパ、アメリカでの基本的な了解になっている。

その考えに従っていえば、日本の戦時の行為を正当化するというのは、ホロコーストの否定

と同じだっていう目で見られてしまう。そこには非常に強い反発がある。

12/20 2013 

「婦人公論 2013年5月7日号」中央公論新社

◆よい習慣を身につければ どんな嵐も乗り越えられる

佐々木常夫(東レ経営研究所特別顧問)

   病の妻をケアし3人の子を育てながら企業の取締役となり

   効率的な仕事術を伝える佐々木常夫さん。

家事にも色々あるけれど、民間企業に長く勤めた経験からいうと、仕事って、半分以上は

雑用なんです。丁寧にやるべきか、ほどほどでいいのか、その判断によって、かかる時間が

5倍くらい変わります。何から何まで丁寧にやるのは時間の無駄。部下には肝心要の

ところにエネルギーを使え、あとは拙速でいいと言っています。

家事に関していえば、私の場合、食事は毎日作ろうと決めた。それ以外のことは適当です。

掃除も買い物も週に1回。そりゃあ家がきれいなほうがいいに決まっていますが

少々汚くても死にはしない。

12/20 2013 

「AERA 2013年5月6日&13日合併号」朝日新聞出版

◆僕らを走らせてきたもの SMAP

中居正広

Q 生まれ変わったら何になりたいですか?

中居 (注 主演映画「私は貝になりたい」にかけて) 貝にはなりたくないですね。

    普通のサラリーマンとかがいい。「SMAPになりたい」はないですね。

    普通の生活をしていたら、僕の年なら結婚もして、子どももいるでしょう。

    さっきも言った覚悟じゃないけど、この世界に入った以上、

    得るもののために失うものがあっても仕方ないと腹をくくっているところがあります。

Q 深いものがありますね。

中居 いやいや、こんなこと言ってますけど、たいしたことないんで。

    普通の人がたまたまテレビに出ているだけです。ホント。

12/19 2013 

「REVIVAL JAPAN 2013年5月5日号」地引網出版

◆お金と信仰 非営利組織の運営

~教会税によって牧師の経済的保障がなされている国教会での説教は総じて難解。

~一方、自由教会は分かりやすい。心に通じる説教がなされなければ、経済的に

 破たんする危険性がある。

そこ(ドイツ)でつくづく感じたのは、教会にもある程度の市場原理が働く必要性があるという

ことです。牧師も生身の人間ですから、適度な緊張感がないと、説教準備や牧会的な働きの

力を抜いてしまうことがあります。牧師が誠実な働きをしていなければ、信者だって誠実な

教会奉仕や聖別献金を忠実にささげるという情熱が薄れてしまいます。もちろん、経済的な

誘惑に負けて堕落する牧師も生まれるでしょうが、長期に亘って信徒の目をごまかすことは

できません。その意味では、日本の教会は、毎週のように牧師が会衆から

評価を受けているのかもしれません。

12/18 2013 

「BRUTUS 2013年5月1日号」マガジンハウス

◆歩こう。

◇歩くことは、喜び。

歩きながら心のもやもやとした考えが整理されることに、

古代ギリシャの哲学者たちはすでに気づいていたのだろう。

アリストテレスは弟子たちといつもアテナイのリュケイオン(学園)の廊下を

歩きながら難解な哲学的問題を議論した。彼らに倣ったかどうか、

18世紀の思想家カントもまた毎日必ず規則正しい時間に散歩したことで知られる。

◇若菜流 山を楽しむ5つのルール。 AKIKO WAKANA(フリーの編集者)

①持ち物は少数精鋭 ②下を向いて歩こう 

③ラーメン待ちでスケッチ☞ラーメンが煮える間がスケッチタイム。

④デジカメに頼り過ぎない☞記憶に焼き付ける。⑤麓の町を楽しむ

12/19 2013 

「百万人の福音 2013年5月号」いのちのことば社

◆韓国キリスト教が私たちに問うもの

1970年代から30年間に見られる韓国の教会の急成長は世界に例がないと

思います。奇跡的という言葉が当てはまるのに、韓国のクリスチャンは

この言葉をあまり使いたがらない。彼らはむしろ静かに

「主のあわれみです」と言う。韓国のクリスチャンに総じていえる印象は

特にきばっているわけじゃなく、ごく普通でありながら総じて真面目で純真。

礼拝に出ていてもそういう雰囲気が伝わってきます。

12/19 2013 

「信徒の友 2013年5月号」日本キリスト教団出版局

◆レ・ミゼラブル

Who am I 「わたしは誰だ?」☞日本語訳

名乗り出れば身の破滅 だが黙っていても地獄に堕ちる

わたしは誰だ?

他人を奴隷に陥れる 私の苦難を負わせて 罪なき男が身代りに法廷へ

恥ずかしくないか この魂 神に捧げるとその昔誓った 

神は絶望の淵で希望を 生きる力を与えたもうた

わたしは誰だ?わたしは誰だ?

ジャン・バルジャンだ 私こそ24601号

                          ※24601号はバルジャンの囚人番号

12/19 2013 

「AERA 2013年4月29日号」朝日新聞出版

◆成功をつかむ「逆境力」 秋元康

僕は、人生とはデッサンだと思っている。何本もの線を描けば描くほど

輪郭が浮き出てくる。その線は失敗の数。たくさん失敗した方が

いいデッサンを描ける。失敗したら運が悪いと思えばいい。

真面目な人ほど仕事などで壁にぶつかると、自分の前に立ちはだかる壁を

見上げて深刻になる。でも壁を乗り越えようとするんじゃなくて、右か左に逸れて

壁の切れ目を探せばいいと思う。回り込んで違う道から目的地を目指す方が、

よほど責任を果たせる。~~~僕自身は、小学生の頃、開成、東大に行って

大蔵省に入るのが自分の将来だと思っていたけれど、中学受験に失敗した。

今の人生は予定とは違うかもしれないが、それはそれ。予定通りいかないのが

人生だと考えれば気が楽だ。

12/19 2013 

「REVIVAL JAPAN 2013年4月21日号」地引網出版

◆「本気の、礼拝的な人生を生きよ」キリスト者学生会(KGK)全国集会

戦後においても、歴史を振り返ることなくキリスト教ブームに乗っていった教会について

「あれほどの罪に陥りながら戦後には『自分たちは言われたことを伝えただけで

悪くなかった』と言い抜く教会に祝福があるはずはありません。~~~

わたしたちは沈黙するという選択肢を選ぶのではなく、悔い改めと真の礼拝への

道を祈り求めましょうと勧めた。

◆自分の「城」を出て「神の国」の建設を 香港でアジア・リーダーズ・サミット

アンヤン第一長老教会のホン・サンウー牧師は1907年の平城リバイバルを紹介し情熱的

な祈りと献身的な宣教のムーブメントだったと説明した。現在の韓国では教会員のことだけ

を気遣う「エルサレム教会」は成長が止まり、宣教の働きのために器を送り出す

「アンテオケ教会」はいまだ成長を続けているとのこと。

12/19 2013 

「AERA 2013年4月22日号」朝日新聞出版

◆養老孟司の大脳博物館 最終回

最近の教育から抜け落ちているのは、生きるのは自分のためじゃないと

教えること。自我を育てることばかりを教えていると、命は自分のものだと

思ってしまう。たぶん、いまの子どもの親たちもそう思っている。

自分の命が自分のものではない感覚は、宗教が補っていた。神様を持ち出すと

命を粗末にできないと思えるし、キリスト教では自殺が悪である。だが、自分の命は

神様や自分以外の人のものではなく、自分のものだと思ったら簡単に死ねる。

子どもが死ぬことは、親に対する最大の裏切りだ。子どもの自殺がニュースに

なるたびに、人は人のために生きているということをもっと言っていいんじゃないかと思う。

今の親がよく口にする「子どもには子どもの人生がある」という言葉もわたしには違和感

がある。それはある意味、重大な手抜きをしているんじゃないかと思うのだ。

12/18 2013 

「Number 2013年4月18日号」文藝春秋

◆こんな日本代表が見たい。~~長谷部誠に問う~~

ヨルダンとの試合を終えて

引き分けでもW杯出場が決まるという好条件を生かすことはできなかった。

この敗戦を受けて。

ヨルダン戦後、ホテルに帰ると、ザッケローニ監督から

「勝たせられなかったのは、自分の責任だ」とスピーチがあった。

監督の人間性が出た言葉だと思う。監督にそういうことを言わせてしまった責任を

すごく感じる。特に自分はチームを引っ張る立場だから、余計に責任を感じた。

監督のようなリーダーがああいう発言をすると、選手は

「この人のために頑張らないといけない」という気持ちになる。

12/18 2013 

「BRUTUS 2013年4月15日号」マガジンハウス

◆NEW WORK 新しい仕事と僕らの将来

佐藤可士和 アートディレクター・クリエイティブデザイナー

僕は仕事を「情報源」と捉えています。新しい仕事をするときには勉強するし

いっぱい考える。すると自然に情報というものはたくさん集まってきます。

今まで知っていたようなことも「なんだ、そういうことだったのか」と気づいて

初めて自分の情報や知識になるんですね。

ただ現象として知っている事実と、情報は違います。表層の奥側にある、

背景など全部を含めたものが、情報なんです。たとえば、今が少子化の時代だとは

誰もが知っていますよね。でも、その少子化がどういう意味を持って、どう波及して

いるのかというのは、僕もふじようちえんのクリエイティブディレクションや

明治学院大学のブランディングをするまで、あまり分かっていませんでした。

12/18 2013 

「AERA 2013年4月15日号」朝日新聞出版

◆ストレスは書いて減らす

~~~もうひとつ、「ポジティブ思考」も取り扱い注意。「楽観的に考えることも、有効な

コーピング(自分自身でストレスに対処する方法)になりうる。その経験をエネルギーに

するためにも、起こってしまった問題のいい面を探してみることです」 そう嶋田さんも

言うように、ポジティブ思考はストレス対処に欠かせない。ここで思い出したのが、スマホの

アプリ「ネガポ辞典」。たとえば「計画性がない」は、この辞典によると「土壇場に強い」になり

「失敗した」は「のびしろがある」となる。ジョークかと思ったが、ためしにストレスを感じた時、

これで気持ちを変換するだけで、けっこうその気になれた。ただし、そんなポジティブ思考も、

ストレスが積み重なっている「疲憊期」には逆効果になることもあるとか。

自らを励ますのではなく、すぐに休養することが肝心だという。

12/18 2013 

「Pen 2013年4月15日号」阪急コミュニケーションズ

◆世界でいちばん好きな場所

超新星 ゴニル

これ(教会)は、僕のおじいちゃんが建てました。」

ゴニルが見せてくれたのは、アメリカのシアトルの近くにある

白く美しい教会の写真。「おじいちゃんは宣教師でした。

遠く異国の地で、つらい思いをしながらも頑張っている仲間たちを支えたいと

海を渡り、この教会を建てたと聞いています。」

ゴニルが道を迷ったり、踏み外しそうになった時も、

正しい道へと導いてくれたおじいちゃん。~~

12/18 2013 

「AERA 2013年4月8日号」朝日新聞出版

◆80年代熱の正体

劇作家・演出家の宮沢章夫さんは、2005~2006年の東京大学での

講義をまとめた、『東京大学「80年代地下文化論」講義』の1節で、こう述べている。

「いくら言葉をつくしてでも、『かっこいい』について語りたい」

80年代が「軽薄」という言葉で説明されてしまういらだちを~~~

「かっこいいというのは、『やせ我慢』だったと思うんです」~~~

「当たり前を疑い、批評性を持ち続ける。それが80年代的『かっこよさ』を

取り戻す方法なのかもしれません」

12/18 2013 

「REVIVAL JAPAN 2013年4月7日号」地引網出版

◆お金と信仰「資本主義精神の落とし穴」高橋秀典(立川福音自由教会)牧師

資本主義の精神とは、そのような禁欲的な職業倫理であると言われます。

しかし、ウエーバーは同時に、そこにある落とし穴についても語っています。

プロテスタンティズムにおいては、目に見える宗教儀式によって救いの確信を

得ることを否定したために、一人ひとりを、救いの確信が得られないままで、

神の前に立たせることになったというのです。特に米国の建国精神に結びついた

ピューリタニズムでは、禁欲的な生き方が出来るということ自体の中に自分が

救いに選ばれている確信を求め、「救われているなら、誠実な仕事ができるはずだ。」

と考えました。そこでは「救いの確信」はひとりの生活の中で完結します。

その個人主義が「孤独な経済人」を生み出し、彼らは神の恩恵を際限のない

経済活動自体の中に探し求めるようになりました。

12/15 2013 

「Number 2013年4月4日号」文藝春秋

◆ジョーダンという神がいた。

一度引退表を表明して、野球から戻って来たジョーダンは、またひとつ高い次元に

上っているように感じました。特に印象的だったのは、ゲームの支配力がさらに

増していたこと。王者になることを当然視され、それを実現してしまう選手なんて

他にいません。視覚的には80年代の跳べて動けるという時代が楽しかったですが

一度引退して復活した時期のジョーダンも味わい深いですね。ジョーダンの変化と

共に、田臥自身の考え方も以前とは違うものになっていたという。ジョーダンほどの

凄い選手でも、ピッペンやロッドマン、それにコーチのフィル・ジャクソンに支えられて

勝っていることに気が付いたんです。そんな姿を見て、バスケットという競技では

『仲間』が大事なんだなと高校生ながら学んだ気がします。

12/15 2013 

「AERA 2013年4月1日号」朝日新聞出版

◆現代の肖像 隅研吾(建築家)

自分で作ったガラスのテーブルに誤って手をつき、右手をざっくりと切ったのは

そのM2を設計していた最中だ。2度にわたって手術を受けたが、術後に

必用なリハビリをさぼったことで、利き手はうまく動かせなくなった。~~~

右手って自分の主体。その右手がサラサラと描き出すスケッチで、建築家は

土地と建物を自由に決定できると錯覚してしまう。そんな錯覚ほど恥ずかしい

ものはない。僕の場合、器用な右手が消えてくれたおかげで

目の前にある場所の声を全身で聞くようになった。主体が消えて、はじめて

感覚が開いたんです。

12/15 2013 

「PRESIDENT 2013年4月1日号」プレジデント社

◆プレジデント言行録

最初の10秒で気持ちを掴まなくてはだめ。

出だしで失敗すると、「もういいよ」即却下だ。

 

ものごとを数字に置き換えるということは究極の具体化である。

 

書くことが浮かんでこないのなら、それは考えが深まっていない証拠。

何を伝えたいのか、相手を奏して欲しいかという資料の本質をふまえ

全体の構成をじっくり考えましょう。

12/15 2013 

「信徒の友 2013年4月号」日本キリスト教団出版局

◆絶望を希望に変える力

聖路加国際病院理事長 日野原重明氏の『「いのち」の使命』は、

ナチスによって絶望的状況にありながら前向きに生きたユダヤ人医師

フランクルの言葉を紹介した。「私はもはや人生から期待すべき何ものも

持っていないのだ」と言う人にどう答えるか。

それは、我々が何を期待できるかではなく、むしろ、人生が何を我々から

期待しているかが問題だと彼は答える。それが、「私のいのちの使命は何か」

である。自分中心の価値観からは決して出てこない発想だ。

ここに価値の転倒があり、それが生への喜びへとつながって行く点に瞠目する。

いくつもの試練をくぐり抜けて100歳を超えた日野原氏の言葉は深い余韻を残す。

12/15 2013 

「百万人の福音 2013年4月号」いのちのことば社

◆山崎龍一さんKGK総主事に聞く

はい。少数派でなぜ悪いのか。聖書はマジョリティーになったから歴史が動くなんて

どこにも書いていない。ギデオンは兵の数を減らされたし、エリヤはたった一人で戦って

勝利を収めた。日本での明治政府が信教の自由を認めたきっかけとなったのは

たった一人の杉本ゆりという隠れキリシタンの末裔の信仰告白からでした。

アメリカでは、人種差別が厳しかった二十世紀初頭の南部で

乗り合いバスの席をめぐって白人に席を譲れという場面で「ノー」と確信をもって

言った、一人のバプテスト教会信徒ローザ・パークスから公民権運動が始まりました。

神の国を建て上げるのに必要なのは、能力に対しての自信じゃなく、

確信をもって働くことだとよく話しています。

12/15 2013 

「Number 2013年3月30日号」文藝春秋

◆女子バレーの改革者、中田久美の挑戦。

中田は寮で選手たちと生活も共にしている。バレーに関して求めるものは

厳しいが、選手が練習に集中できるよう、不安や悩みを取り除くための

手助けを厭わない。選手個々の家庭での出来事など、さまざまな背景まで

心に留めて寄り添う。中田は言う。

同性の強みを最大限に活かして、どんな小さなことでも見逃さないように

しています。その時の調子のよしあしだけではなく、彼女たちが

どんな思いでコートに入ろうとしているのかを、ちゃんと見てないと。

彼女たちが現役で経験することは、怪我も含めて、すべて私自身が経験して

きています。

12/15 2013 

「AERA 2013年3月25日号」朝日新聞出版

◆現代の肖像 マエキタミヤコ

いまは、官僚や政治家とつきあいながら「他民党」からNGOとの接点を探る。

なぜ原発を止めることができたのですか?ドイツ連邦議会エネルギー部長

ロルフ・ヘンぺルマンが来日した時、聞いたことがある。

ドイツが成熟社会になった。脱コンフォーミスト教育を続けた成果でもある。

とヘンぺルマン。コンフォーミストとは、素直に飲み込むだけで深く考えない

優等生を指していた。2度の世界大戦を起こしたドイツはどこで道を誤ったか

戦後に徹底的に検証された。明らかになったのが、大勢順応で上手く立ち回る

エリートが国家の暴走に加担したという事実だった。土壌を変えるのに

ドイツは半世紀をかけた。